『パラダイムシフト』とは、 トーマス・クーンが提唱した概念です。
- 「パラダイム」は・・・・・・・ 世の中の数多くの人が持っている価値観や普遍的 な考え方
- 「シフト」は変化するということ
これまでの物事の捉え方・思想・物の見方や、 社会における価値観・概念などが、劇的に変化し て社会の構造ごと変わることを「パラダイムシフ ト」といいます。
近年で、身近で感じれるパラダイムシフトといえ ば・・・・・電話。
電話は発明されてから、 黒電話⇒デジタル電話⇒携帯電話へと進化してき ました。
ところが、スマートフォンの登場により「電話」 という常識がひっくり返ったのです。
スマートフォンは、本来の電話としての枠組みを え、モバイルインターネット・SNSさらには決済 まで担うようになりました。
まさか「電話」が、 「人と人とを繋ぐもの」 「生活を劇的に変化させるもの」 としての役割を持つようになるとは、誰も思わなか ったことです。
これだけでも、 パラダイムシフトが起こるということは、その分 野に携わる人々だけでなく、一般の人々にも影響 を与えるものだということがよく分かりますね。
次世代を生き抜くには・・・AI(人口知能)は外せないキーワード!
ここ数年、AI(人工知能)が進化すると社会がどの ように変わるのかが、頻繁に話題になっています。
今AIは、人間の思考や行動と同等、イヤ・それ以 上のことが出来るようにまでなりつつあります。
これからは人間が人工知能を創るのではなく、 「人工知能が人工知能を創る」ようになる時代に なってきているのです。
おそらく、PCやスマートフォンが誕生した時以上 に、社会は変化していくはずです。
オックスフォード大のマイケル・A・オズボーン 准教授が、AIの発展によって“今後10年でなくな る仕事”を発表して話題となりました。
また、15年後には、 人工知能(AI)やロボットによる効率化・自動化 が進み、雇用が735万人減少するという未来予想ま ででています。
単純作業中心の仕事や、パソコン内で完結できる 事務処理業務は、どれもAIに置き換えられること で確実に減っていくでしょう。
プログラミングやWebデザインも大部分がAIに置き 換わります。
今後は、人間がやったほうが良い仕事と、人工知能 がやったほうが良い仕事の”2極化”という形ではっ きりと分かれていくはずです。
「手に職」をと取得する資格も、多くは意味をなさ なくなります。
AIの発展は、中途半端は淘汰され、上級スペシャリ ストしか生き残れなくなることを意味します。 企業にしても、どのように人工知能の機能を活かす かによって、競争力が変わってくるようになるでし ょう。
情報を制する者が世界を制する!といわれますが、 世界の企業トップ5の顔ぶれを見ると・・・・ どれも皆、独自の人工知能の機能をもち情報を操作 できる会社ばかりです。
- 1位マイクロソフト
- 2位apple
- 3位Amazon
- 4位アルファベット(Googleの持株会社)
- 5位フェイスブック
また、企業の競争力だけでなく、私たちの生活の質 を高める要因も人工知能が担っています。
AIが登場するのは、今や特別なシーンだけではあり ません。
例えば、 “ネット検索”“翻訳”“音声認識“などのサービスが向 上したと実感する人は多いのでは? 自動車の自動運転も実用化も近づいています。
スポーツ業界では、審判の判断をより公正にサポー トするAI技術が開発されています。
また、伝統文化や産業の技術継承にも対応できると も考えられています。
Amazonは、無人コンビニをスタートさせました。
アメブロで、AI(人工知能)が社会に及ぼす影響として、 次世代について書いた記事もあるので参考にしてみて下さい!
このように、様々な分野でのAI(人工知能)の発展が、 「パラダイムシフト」が起こると言われている大きな 要因なのです。
その他に、 一般社会から新しい考え方によって、パラダイムシフト が起こる場合もあります。
例えば、インターネットの世界では ネット上で、実名を名乗ったり顔出しすることが、ビ ジネスでもプライベートでも信頼を得るために重要な ことになっています。
今やヘタな資格よりも、個人のSNSにおける「フォロ ワーの数=個人の力」という価値観に変わり、優遇さ れるような時代になっています。
「パラダイムシフト」といえば、 時代や科学・医学の世界・ビジネスの分野などの大き な世界で考えがちですが、個人や少数の集団でも「パ ラダイムシフト」は起こるということです。
人生を劇的に変える 「パラダイムシフト」を個人も起こそう!
何かをきっかけに自分の考え方が「180度変わった !」という経験はありませんか?
そんな経験をした人は、少なくないと思います。
『7つの習慣』の書籍でも 人生を劇的に変えるためのキーワードの一つが、「パラダイム」です。
「結果=今の状況」を変えるには、行動を変える 必要があります。
人生を大きく変えようと思うなら・・・・ パラダイム(凝り固まった考え方)を変えなけれ ばならないということを言っています。
社会の価値観も大きく変わってきました。
財産やモノは、所有から共有へと変わりました。
この流れは、日本だけではなくなってきています。
今までは、家や車など「モノを持つこと」に価値 がありましたが、今では・・・・ 「モノを持たない」「ミニマルな暮らし」 にあこがれ、省エネな生活へと価値観が浸透して きています。
その結果、必要な人にモノを貸し出したり、レン タルやリサイクルもスタンダードになりまし た。
また、モノだけでなく「情報」も共有するように なってきました。
様々な人が情報共有によって交流することにより、 新しいモノやサービスが生まれるという流れもで きています。
様々な分野のパラダイムシフトが、気づかないう ちに個人レベルにまで起きているんです。
なのに人間はどんな時であっても、これまで見てきた情報や経験などを通して世の中を見てしまう ため、時代の変化を受け入れられないのです。
この深層心理を知らないと、自分自身に原因があるということすら気付けないんですね。
だからこそ私たちは、時代に合わせて考え方をア ップデートしながら次の時代へ向かう必要がある のです。
でないと、 いつのまにか時代の変化の波に呑みこまれて、気 づいた時には生き方すら分からなくなってしまう のでは・・・・・。